山口県萩市にある小さな火山・笠山。
その先端部にあたる虎ヶ崎灯台周辺には、
10ヘクタールもの広大な敷地に約25000本のヤブ椿のが自生する「笠山椿群生林」がある。
かつて藩政時代には、樹木の伐採や鳥獣の捕獲が禁止されていたため、
笠山全域が原生林のまま雑木に覆われていた。
しかし明治に入りその禁が解かれると大木は用材に、雑木類は薪炭用に伐採されるように。
虎ヶ崎の椿も周囲の雑木と共に切り払われてしまったが、切り株から新たな芽が伸び、
昭和40年まで雑木の中に椿の赤い花が見られる状態が続いた。
昭和45年(1970)、椿研究家の
渡邊武薬学博士が萩を訪れた際、
「雑木やつる草を切り除けば、立派な椿林として観光地になる。」と当時の市長に助言。
以来、萩市は雑木の伐採や観光道路の整備に力を注ぎ、
今では全国から多くの観光客が訪れるスポットに。
毎年、椿が見頃を迎えるこの時期には「萩・椿まつり」が開催されるので、ぜひ一度足を運んでください。
≪期間≫2月20日(土)〜3月22日(休)
≪場所≫笠山椿群生林
≪お問い合わせ≫0838-25-3139(萩市観光課)
私達の漢方の師である渡邊武先生は、
椿の研究家でもいらっしゃったので、
椿は日中医薬研究会の会の花でもあります。
10年ほど前、
萩市で開催した日中医薬研究会の全国大会には市長さんも見えられ、
とても歓迎していただきました。
渡邊先生の助言でスタートしたこの笠山椿群生林は、
今や武家屋敷と並ぶ萩市観光の目玉になっています。
異常な温かさであります!!
花粉も黄砂もいっぺんに襲来です。
アレルギーの方はマスクやメガネで防御なさってくださいね。